Our Slogan: Be different, Be global
このスローガンは、2004年の6月、この学部の骨格を創案して以来、”global”と、”media”の中で格闘しながら我武者羅に過ごす中で、いつの間にかこの学部が10年目を迎え、その軌跡の意味を振り返る過程で浮かびあがってきた言葉です。良くも悪くも、グローバル社会に向かって加速度的に進化する社会に埋もれつつ、みるみるうちに人口が増え続けるPopulation Clockを目の前にして、自然に湧き上がってきた私の想いです。
“Think Globally, Act Locally”というキャッチフレーズはすでに行き渡り、”Think different”と謳った当時のAppleは世界を制覇したと言っても過言ではないでしょう。世界の人口は73億人を超えました。50年後には90億人を超えると言われます。一方で、日本の人口は 1億2千万人。そして50年後には8,800万人に減少します。
50年後の世界を100人の村にたとえると、日本人は0.9人。1人分にも満たなくなるのです。世界の中で、希少な日本人の存在を伝え続けるにはどうすれば良いでしょう。その方法の一つは、日本人にしか出来ないことで世界に貢献することではないでしょうか。グローバル化とは、世界が一つの価値観を共有し、均質な社会をつくることではありません。むしろ、個々の歴史や文化の<違い>を際立たせ、その個性を組み合わせることで、地球全体の調和を図る仕組みを追求することではないでしょうか。
つまり、グローバル社会においては、<違い>にこそ意味があるのです。
すべての人には独自性があります。生まれた場所も、過ごしてきた時間も違うのに、同じ人間なんているはずがありません。さまざまな価値観に触れてみましょう。時には日本を離れて、世界の各地からこの国を見直してみてください。たくさんの人と語り合い、認め合うことで、自分の中の<違い>を育てること。大学の4年間はそのためにあるのです。
そして今、私たちは、意図的に”think”や、”act”を演じる必要はないと思うのです。あなた自身が、自然体である”be”の状態で、すでに”different”であり、”global”なのです。肩肘を張って、”think”や、”act”をしなくても、あなた自身でいることこそが”different”である世界であって欲しいと思います。互いの<違い>を自然体で尊重しあうことが、global社会で生きるということではないでしょうか。
Our Logo:
可愛らしい雲のようなロゴマークは、グード図法(Goode Homolosine Projection)による世界地図です。みかんを剥いてこの地図を作った経験はありませんか?
グローバルに活躍するGMS生を象徴するデザインです。
グローバル・メディア・スタディーズ学部長 各務洋子