「韓国ソウルの東国大学(駒澤大学協定校)への1年間の交換留学」
GMS学部 永松莉緒
GMS学部の永松さんは、駒澤大学の交換留学制度を利用して、韓国の首都ソウルに位置する東国大学に1年間留学してきました。ここでは、駒澤大学の交換留学制度について、簡単に説明します。
駒澤大学は、アメリカ、オーストラリア、フランス、台湾、中国、韓国等の10大学と交換留学協定を結んでいます。学生は、語学審査や面接等の内部審査にパスすれば、それら協定校(いわゆる姉妹校)への1年間の交換留学が可能です。
毎年複数のGMS学生が利用するこの交換留学制度には、2つの大きなメリットがあります。まず第1のメリットは、殆どの協定校において現地の授業料が無料になることです。これは、とてもお財布に優しい留学と言えるでしょう。
また第2のメリットは、留学先で修得した科目を、GMS学部の卒業に必要な科目として認定を受けることが可能なことです。つまり、1年間留学していても、合計4年間(駒澤大学3年+留学期間1年)で大学卒業が可能となります。
そんな交換留学を行ってきた永松さんは、韓国でどのような経験をしてきたのでしょうか?以下は、彼女自身による、研修記録です。ぜひ、最後まで読んでみてください!
1、研修内容について
(1)前期
この時期はまだ語学力に不安があったため、大学付属の語学学校(韓国語)の授業と、大学の正規の授業とを並行して受講していました。まず語学学校は、平日の週5日間、午前9時~13時まで通いました。
その後、週4日は、午後から大学の授業を3科目履修しました(1授業毎に、週2回講義がありました)。
(2)後期
韓国語能力がUPした後期は、語学学校には通わず、大学の授業のみを受講しました。週5日、合計5科目の授
業を履修しました。
そうして、前期と後期合わせて、合計20単位を修得できました。
東国大学キャンパスの写真
語学学校の友達と
2、現地での生活について
(1)宿泊場所
1年間ずっと、大学指定の寮で生活していました。光熱費等の費用はすべて大学が負担してくれたので、大変助かりました。部屋は2人1室で、ルームメイトは一緒に交換留学に行った駒澤大学の経済学科の女の子でした。また寮の共同スペースには、キッチン、シャワー、トイレ等がありました。
この寮には、我々以外に日本人は殆どおらず、交換留学生のヨーロッパ系の学生が多かったです。彼らは韓国語を学びに来たわけではなかったので、寮での公用語は英語となり、英語の会話力もUPしたと思います(後述)。
1年間住んだ、寮の部屋
同じ寮に住む多国籍の友達と
(2)食事
食事は、自炊または外食でした。寮には共同キッチンがあったため、前期は、そこでよく自炊をしていました。ただし、韓国で売られている食材は大きなファミリーサイズであることが多く、1人分の食事をつくるのでは食材を余らせてしまいます。そのため、後期はほとんど外食をしていました(韓国では外食が安くつくので、むしろ自炊よりも外食の方が安上がりなこともあります)。
それでも時には、共同キッチンを使って、日本人の友人達と日本食を作ったり、韓国人や台湾人の友達と、お互いの国の料理を作って、盛り上がったりました。
台湾人の友達と日本食作り
(3)ショッピング
私は、韓国のファッションやコスメが好きで、よくそれらを求めてショッピングに行っていました。学校から歩いていける範囲に有名な繁華街(明洞)があったので、そこでよく買い物をしました。物価が安いので、ショッピングは本当に沢山したと思います。そのため、帰国する頃には荷物が増えてしまって、パッキングが大変でした。
(4)休日の過ごし方
1年間も住んでいたので、正直言って、日本にいる時と同じような感覚で過ごしていました。大学の課題や発表準備が多く、いつもそれらに追われていたので、週末にカフェで勉強することもありました。
また、サークル活動があった毎週土曜日は、活動後にサークルの友達(現地学生)と遊びに出かけることが多かったです。K-HIHOPと呼ばれる韓国のヒップホップ音楽が好きなので、ライブにも何度か行きました。
左:韓国内旅行で海へ 右:観光地で韓国客風に撮った写真
サークルの友達とピクニック
サークル合宿
3、研修を通じて学んだ点や成長できた点
(1)学んだ点
1年間の交換留学を通じて、日本を国外から客観的にみることが出来るようになりました。そして、日本の良いところや、悪いところに気付くことが出来るようになったと思っています。
また、韓国人をはじめとした様々な国の学生との交流を通じて、外国人が日本にどんなイメージを持っているのか、知ることが出来ました。そのほとんどが良いイメージだったので、改めて母国である日本への誇りを持つことができました。
(2)成長できた点
留学で成長できた点は、主に2点あります。1点目は、語学力です。韓国語の上達はもちろんですが、英語力も上達させることができました。英語力を伸ばせた理由としては、大学の授業で、英語で行われる科目をたくさん履修していたことが挙げられます。韓国人学生は一般的に日本人学生よりも勤勉で、英語も得意です。そんな韓国人学生から馬鹿にされないように一生懸命予習をし、授業についていったことが実を結んだのだと思われます。また授業で学んだ英語を、寮の留学生たちと毎日使っていたので、下手でも英語を話す度胸がつきました。私の当初の留学目的は、様々な国の人と交流して、韓国語だけではなく英語も上達させることでした。その目的は、クリアすることができたと思っています。
留学で成長できた点の2点目は、勉強や授業に対する考え方の変化です。勤勉な韓国人学生に揉まれて一緒に授業を受けていたので、勉強に対する意識が、以前より向上したと思います。また韓国では授業内での発表が多かったのですが、それに慣れたおかげで、駒澤大学での授業においても、人前で発表することへの苦手意識がなくなりました。
4、反省点
正直なところ、特に思いつく反省点はありません。1年もいたので、後悔を残すことなく、全てやりきることが出来たと思っています。
5、この研修は、どのように今後生きるか
留学で培った語学力と海外でも一人で生きて行く度胸を活かして、グローバル社会で活躍できる人材になりたいと思っています。
日本語・英語・韓国語の3ヶ国が出来ることを自分の武器にしたいので、さらなる英語力UPをめざし、今はTOEICスコアを上げることに重点を置いて勉強しています。
6、これから研修に行く人達へのメッセージ
どこの国に行っても、日本人には良い印象を持って接してくれる人が大半だと思いますので、留学に対してそこまで不安を抱えなくても大丈夫です。何事も慣れるし、「住めば都」ですからなんとかなります。なので、迷っている人は、少しでも早く行くことをお勧めします。ちなみに私は2年生で交換留学に行ったので、1年後に帰国してもまだ3年生で、就活に対する不安もないですし、4年間で卒業も可能です。
特に長期留学を希望する方には、2年の春から出発すること強くお勧めしたいです。留学に行ったこと自体を後悔することはまずないので、行きたい気持ちがあるなら是非行ってきてもらいたいです!