「オーストラリアでの短期語学留学とホームスティ」
GMS学部 原島里緒
原島さんは、春休みを利用して、オーストラリアのマンリー(シドニー近くのリゾート地)に3週間の短期語学留学を行ってきました。北米やヨーロッパと違って日本との時差が少なく(留学中も時間を気にせず、日本の家族や友人とSNSで連絡を取り合える)、治安も比較的安定していて、自然も豊かなオーストラリアでの語学研修は、GMS学生にも人気があります。
そんなオーストラリアを留学先に選んだ原島さんは、どんな体験をしてきたのでしょうか?以下は、彼女自身による、研修記録です。ぜひ、最後まで読んでみてください!
1、研修内容について
(1)研修地マンリーについて
私は、春休みの3月11日~4月2日までの三週間、オーストラリアのマンリーというところにホームステイをしながら語学学校に通っていました。まず、マンリーがいったいどこにあるのか説明をすると、シドニーからフェリーで30分のところにあるリゾート地としてオーストラリアでは有名なところです。またマンリーはサーファーが多く訪れる場所でもあり、休日はもちろん、平日もビーチはサーファーで賑わっていました。
(2)語学学校の授業について
次に、語学学校についてお話します。私の通った語学学校は、日本人留学生が比較的少なく、ブラジル人、スイス人が多かったです。私がマンリーの語学学校を選んだ理由の一つが「日本人の少ない環境で英語を学びたい」と思ったからだったため、これは希望通りでした。
授業は、朝の8時40分~13時10分まで、一コマ120分×2クラスを履修しました。授業内容は、文法やディスカッション、コミュニケーションの授業でした。
↑文法の授業のプリント ↑ディスカッションの授業風景
(3)語学学校の卒業式
語学学校では、卒業式もありました。卒業式は、卒業証書をもらい、卒業生がスピーチをするというセレモニーでした。集大成でもあるスピーチを終えた後は、大きな達成感と同時に別れの寂しさも感じ、終始涙がとまらなかったです
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(卒業証書をもらった後の集合写真とスピーチ風景)
2、現地での生活について
(1)宿泊場所
私は、オーストラリア人家庭にホームステイをしていました。ホームステイ先から語学学校までの距離は徒歩10分圏内で、ビーチへも徒歩5分以内で行けるところにあるという好立地でした。
ホストファミリーは、ホストマザー、ホストファザー、娘さん、息子さん、お孫さん、そしてスイス人の留学生のお姉さんという構成でした。
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(ホストファミリーとの写真(全員いませんが)
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(お孫さんのANNAとスイスからの留学生Tammyと)
ホストファミリーは、本当にいい人たちばかりでした。ホストマザーは英語に関してはとてもスパルタでしたが、分からないことがあるといつでも優しく丁寧に教えてくれました。また様々な話も一緒にしたりしました。
ホストファザーはいつも優しくて、楽しいお話をしてくれたり、おいしいデザートを作ってくれました。
お孫さんのANNAは人なつっこくて、二人でスタバに行ったり、遊んだりしました。
留学生のTammyは英語が本当に上手で、ぺらぺらでした。彼女は私の本当のお姉さんみたいで、ガールズトークをしたり、同じ語学学校だったこともあって学校の話をしたりしました。
(2)食事(ホストファミリー宅)
ホストファミリー宅での食事は、本当においしかったです。毎日、ホテルのレストランのような食事が出てきました。また、私のホームステイ先では、毎週月曜日は「スペシャルマンデー」と言って、家族や親戚全員で一緒に食事をする日でした。この日はいつも以上に豪華な食事がでてきて、私はいつも圧倒されていました。
←私の一番お気に入りのディナーです。前日余ったご飯をハンバーグ状にして焼かれたものです。トマトソースがかかっていておいしかったです。
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(初めてのスペシャルマンデーの日。ケーキみたいなものはオーストラリアでは有名なパブロバというメレンゲでできたスウィーツです。)
(3)ホストファミリーとの交流
ホームステイ先での会話はすべて英語であったため、最初の頃は、気疲れしてしまうこともありました。しかし慣れると本当に毎日が楽しくて、家族と過ごす時間を作りたくて、なるべく自室から出るようにしていました。また家族と一緒にテレビを見たりもしたので、英語を聞く力が以前よりさらについたと感じました。
ホストファミリーとのお別れの日も辛くて、ずっと泣いていました。彼らとの時間はそれくらい濃く、充実した時間でした。
(4)放課後の過ごし方と友達
語学学校ではたくさんの国の友達ができ、放課後はピザパーティーをしたり遊びに行ったり、ビーチバレーをしたりしました。
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(JAPANESE×KOREANでピザパーティー)
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(学校の友達とビーチバレー)
このようにして友達の輪を広げ、他のクラスの留学生たちとも仲良くなりました。これらの友達とは、今でもWhat’s UpというLINEのようなアプリで連絡を取ったり、Facebook、Instagramでつながっています。
(5)休日の過ごし方
休日は、ビーチ、ショッピング、映画鑑賞、オペラハウス、ハーバーブリッジ、Wildlife Sydney(動物園)、Sea life Sydney(水族館)、Taronga zoo(ディズニーランドと同じくらいの敷地面積を誇る動物園)等に行きました。
オペラハウスでのオーケストラ鑑賞の際には、ドレスコードがありました。私ははじめてドレスを着て出かけましたが、裕福そうなご夫妻にばかりの環境に、圧倒されてしまいました。しかし、OG(オーストラリア人)達はみな優しくて、私に気さくに話しかけてくれました。そして生のオーケストラは迫力があり、綺麗で感動しました。
また、一番印象に残っているのは、オーストラリアでは日本より一足先にBeauty and the Beastが公開されていたので見てきたときのことです。日本では映画を鑑賞するときは静かに鑑賞しますが、OGは場面場面で思ったこと感じたことをそのまま口に出していました。そして映画が終りエンドロールが流れ始めたとたんに全員が立ち上がり、大きな歓声と拍手を送っていました。ここも日本と違うなと強く感じた瞬間でした。
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(観光などの思い出スナップ)
このように観光や趣味をするだけでも、異文化を学ぶことができました。
3、研修を通じて学んだ点や成長できた点
(1)学んだ点
私は今回の研修で、国外から日本をみることを通じて、母国である日本の良さを再発見することができたなと思います。また、現在の自分の英語力かどれくらいで何が足りないのか、今後の課題も発見できました。
(2)成長できた点
成長できた点は、以前より自立できたという点です。私は実家暮らしということもあり、これまで親に様々な事を頼ることが多かったです。しかし今回の研修については、自分一人でできる限りのことをしようと、準備からエイジェントとのコンタクト、申し込みまですべて自分一人の力でやったので、それが成長点かと思います。
4、反省点
反省点は、もっと現地事情の下調べをすればよかったなということと、英語の勉強、とりわけ単語をもっと勉強していけばよかったということです。現地事情については、ある程度は分かっていたのですが、気候などをしっかりと把握していかなかったため、現地の気候に合った服や靴を日本から持って行かず、現地で時々困ることもありました。
また英語の勉強というのは、語学学校の周囲の学生たちが英語が堪能だったため、私は自分の英語力に負い目を感じることがありました。もっと単語を勉強してから現地に行っていれば、すらすら会話ができたかなと思いました。
5、この研修は、どのように今後生きるか
この研修を通して、自分が将来どうなりたいか考えられるようになりました。「たかが三週間でそんな何を学んだの?」とか「大げさに!」と思うかもしれませんが、わずか三週間の経験であっても、「将来、こうなりたい!」と思えるようになりました。
また、今後予定している長期留学についても、その留学を通じて何をしたいかも、自分の中で明確になりました。今後は長期留学の準備と英語学習とに励み、今度こそ、現地で困らないようにしたいです。
6、これから研修に行く人達へのメッセージ
これから研修に行く皆さんは、「行きたい」と思ったり、「これをやりたい!」と思ったりしたら、まずは行動することがよいと思います。経験しないと分からないことがたくさんあるからです。
また、「なぜ留学をしたいのか」、「留学先でどんなことをしたいのか」をしっかりと自分の中で理解していると、現地に行ったときにするべき事が分かって、さらに内容の濃い留学になると思います。
7、その他
私は、今後の長期留学先として、再度オーストラリアに行く予定です。そしてその際には、ホストファミリーと再会したり、オーストラリアを回る旅をしたりしたいなと考えています。今回の三週間の短期語学留学は私にとっては本当に貴重で、ためになる体験でした。