2012年7月13日の実践メディアビジネス講座III には、位置ゲーというジャンルを開拓し、またスマートフォン向けゲームアプリを大々的に展開している株式会社コロプラ 副社長の千葉功太郎氏にお話をいただきました。
以下は受講した学生が提出したレポート(印象に残ったキーワードを挙げ、どんなことが考えたか、という設問)より抜粋したものです。
・人が動く
コロプラがどんな会社なのかお話をお聞かせいただけましたが、スマホゲームに強いとのことでした。今日の日本において、スマートフォンは一番新しく一番進化を遂げてきたモノでありますが、そのスマートフォンの特色を一早く調査し、最終的に現段階の「モノが動く」から「ヒトが動く」ようなインターネット思想にさせたのが大変素晴らしいと感じました。私が持つインターネットをこよなく愛する人々のイメージは、家でひたすらパソコンの画面に向かってゲームやチャットをするヒトというのが正直なところでしたが、『位置情報』を使ったアプリを開発されて、見事そのイメージが覆されました!!
「位置ゲー廃人」というキーワードが心に残った。ゲーム廃人という言葉はよく耳にする言葉だ。面白く熱中できるゲームが発売されると外にも出ず、ずっと部屋にこもりっきりでゲームをやる人のことだ。ゲームに一日の時間全てを費やす人もいるようで驚く。それの位置情報を使用したゲームの廃人となると、その生活は180°変わって来る。あっちへこっちへと移動を続けなければ、限定アイテムを手に入れることはできない。廃人にしては健康的だと笑っていたが、まさにその通りだ。モノを固定化して人を動かす。国の活性化には面白く、楽しい実用的なサイクルだと感じた。
インターネットが普及し、欲しいものをボタンひとつで買える世の中になったことを逆手にとり「モノが動く」から「ヒトが動く」、モノを固定化させヒトを動かすという発想がおもしろいと思いました。ヒトが動くことで移動費や、宿泊費、また食事代など経済が活性され日本が元気になります。そしてたくさん歩き回るので健康にも良いです。
・グローバル
位置ゲーが「グローバル化」していることに驚いた。私は、ソーシャルゲームが好きで、よくやるのだが、これは日本だけのものだと思っていた。外人はテレビでド迫力なゲームをやり、日本人は細かいものが好きだからケータイでゲームをやるという勝手な印象があった。しかし、数十カ国でソーシャルゲームが利用されているという事実を聞き、ソーシャルゲームの可能性を感じた。面白く、利益を生み、情報統計が得られる。
位置ゲームの今後についてですが、千葉さんは将来的に世界進出を始めるとおっしゃっていました。コロプラの位置情報取得回数が、日本だけで14億回、それに対しアメリカの位置情報を扱う大手の会社は世界で20億回というのに、千葉さんはかなりの自信を見いだしておられたと思います。しかし今ふと思ったのですが、それは日本の携帯電話産業がガラパゴス化の状態にあった影響により、携帯電話のゲームアプリに慣れ親しんでいる人が多く、単純に携帯電話、スマートフォンを使って積極的にアプリケーションを利用する人が多いからではないでしょうか。日本のソーシャルサービスである、mixi、モバゲー等はソーシャルの要素よりもゲームの要素が多いですし、それに対してFacebookやTwitter等はゲーム要素があまりありません。単に国民性の違いである可能性もあるのではないかと私は思います。私はこのことが今後のキーポイントであると考えます。