グローバル・メディア研究科委員会 委員長
川崎 賢一(KAWASAKI, Kenichi)
駒澤大学では平成25年4月に大学院グローバル・メディア研究科グローバル・メディア専攻修士課程を、平成27年4月に博士後期課程を設置しました。これで、学部から修士課程、さらに博士課程へと、進学の道が整ったわけです。
平成18年4月に設置したグローバル・メディア・スタディーズ学部においては、グローバルな視点からの問題解決が要請される現代社会において、様々なメディア・コンテンツを活用し、グローバルに発展したメディアを通して世界に向けて情報を発信し、世界の情報を選別・利用する能力を備えた人材を育成するために、実践的な英語教育と既存の学問的な枠組みを超えた学際的なメディア教育を実施してきました。その後も、グローバルな規模でメディアはますます進化し、社会経済生活の様々な局面に浸透してきています。こうした変化に柔軟に対応し、国際競争力を高めることのできる高度な学際的な能力を持ったグローバルな人材の育成が求められています。
当大学院では、このような要請に応え、グローバルに発展するメディアの最新動向に関する幅広い知識と実践的な英語力を有する専門的な人材の育成を目指していると共に、社会人にも広く門戸を開放しています。そのために、独自のカリキュラムを編成しているのが当研究科の特徴です。
修士課程では、実践的な英語の習得を目指して、リサーチ・イングリッシュではライティングとプレゼンテーションの科目を提供します。これらの科目は、必要に応じて博士後期課程の学生も受講できます。また、講義科目については、メディアに関する産業論、文化論、及び情報論を幅広くカバーしています。さらに、演習科目は、産業論・文化論・情報論ごとのグループ指導制を採用し、複数の教員から多様な視点に立った指導を受けられるように配慮しました。このように充実したカリキュラムに基づいて、多様な実務経験と海外経験に富んだ教員が教育に当たります。
また、博士後期課程でも理論と実践両面の能力を涵養するためのカリキュラムを編成しています。講義科目については、経営・産業面でのメディアの利活用、メディアとコミュニケーションの社会的・文化的影響、及びメディア分野の新しいサービスを指向する3つの側面を選択科目として設けています。また、研究指導科目も、修士課程と同様に、産業論・文化論・情報論ごとのグループ指導制を採用し、複数の教員から多様な視点に立った指導を受けられるように配慮しています。
設備の面では、進化するメディアに対応できるよう、良好なインターネットアクセス環境を整備し、院生一人ひとりにパソコンを割り当てるとともに、共同作業用のワークショップルーム、コンテンツスタジオを設けています。
当研究科は新しい理想のもとに、充実した教育・研究環境を整え、新鮮な好奇心とグローバルに飛躍しようという意欲を持った学生の皆さんをお待ちしています。新しい研究科で共に学びましょう!