「ブローカー」を鍵概念とした日本のメディア・エンタテイメント産業のアジア展開に関する研究

(The Research on the Trans-Asianising of Japanese Media & Entertainment Industries with ‘Brokerage’ as a Key Concept)

  1. 研究目的
  2. 世界のメディア・エンタテインメント産業では、ハリウッドメジャーを始めとした従来の欧米系プレイヤーに加えて、中国やインド、中東といったアジア諸国のメディアコングロマリットが才能や資金の供給源として台頭しつつあり、世界の「メインストリーム」争奪をめぐる地殻変動が起きている。

    その中にあって、日本のメディア・エンタテインメント産業がアジア地域に展開していくことは世界にとってどのような意味を持つのか?台頭するアジア諸国との競争や協業のあり方としてどのようなものを構想でき、それは現代日本のメディア・エンタテインメント産業にどのような示唆を与えることができるか?

    本研究プロジェクトでは、このような問題意識の下、日本のメディア・エンタテインメントプロジェクトの具体的なアジア展開のフレームワーク・事例研究を通じて、上記問いに対する示唆を得ることを目的とする。

    その際の鍵概念として「ブローカー」(brokerage)を設定する。これは社会学や人類学、文化産業論等の分野で 長く論じられてきた概念であり、国や文化背景、利害関係等の異なる者同士を仲介・架橋し他者との協働を促 進することで社会集団等の境界を広げる(boundary spanning)役割を果たす主体または活動を指す。本プロジ ェクトでは、当該概念を日本のメディア・エンタテインメント産業のアジア展開に適用し、上記事例の中でも特に このような「ブローカー」的役割を果たす個人あるいは組織の活動を検証することで、日本とアジアのメディア・ エンタテインメント産業同士の連携のあり方について示唆を得ることを目指す。さらに、「ブローカー」という概念 を鍵として、日本を起点としたアジア大のメディア・エンタテインメント産業の越境交流・域内交流につき理論的 展望を得ることも目指す。

  3. 研究期間
  4. 2019 年 11月 1日 ~ 2022 年 9月 30 日

  5. 研究代表者
  6. 山口浩 グローバル・メディア・スタディーズ学部 教授

  7. 研究分担者
  8. 三原 龍太郎 オックスフォード大学文化人類学研究科博士研究員